先日、アプラノスさんにケーキを買いに行くと、10人待ちくらいの大騒動で、どうしたんだろうと思ったところ、壁にテレビ「取材があったため混雑していて申し訳ございません。」という趣旨の張り紙がありました。浦和の有名店・アカシエさんも、同じテレビで取材されたらしく、お店の外にまで行列ができていてビックリでした。
取り上げられたテレビ番組は「マツコの知らない世界」の「埼玉スイーツ特集」だったようです。アプラノス、アカシエの両方ともが、この番組で紹介された模様。
少し話がそれましたが、アプラノスは朝田晋平(あさだしんぺい)さんという方がオーナーシェフで、この方、新高輪プリンスホテル、パークハイアット東京、浦和ロイヤルパインズホテルなど有名ホテルに在籍中に数々の賞を受賞されている方なんです。
2001年に、お菓子作りの世界大会である、「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」日本代表として出場し、世界第二位を獲得。2004年には「ワールド・ペストリー・チーム・チャンピオンシップ(WPTC)」日本代表として出場し、世界第4位という成績をおさめています。
ちなみに「アプラノス」という店名は、ギリシャ語で「真直ぐ前進する、邁進する」といったような意味だそうです。
壁一面に、トロフィーや賞状やメダルが飾ってあって、圧巻です。
テレビの影響でお客さんが多かったようで、売り切れケーキが続出。ショーケースはこんな感じでガラガラのスカスカ。高級すぎず、庶民派すぎないデザインが伝わるでしょうか。
私が買ったのは、ガトーオペラやモンブランのような定番のケーキですが、定番ケーキこそ、そのお店の個性が出るのであなどれません。
アプラノスで、一番のおすすめのケーキはガトーオペラ。5~6年前にここのガトーオペラにはまって以来、ほかのガトーオペラでは物足りなくなってしまいました。フランスの伝統菓子である「オペラ」をアプラノス風にアレンジしたものです。
アプラノスの「オペラ」の特徴はヘーゼルナッツのクリームが入っていることです。甘すぎないミルクチョコと香ばしいヘーゼルナッツのバタークリーム、そしてしっとりとした固めのビスキュイがが何層にも重なっています。さらに、もう一つの特徴はビスキュイがシロップで湿っていないこと。もしかしたら、薄くシロップを塗っているのかもしれませんが、一般的なオペラのようにしっかりとしみこませていないのかもしれません。あの、シロップのべちゃっとしたした感じが苦手という人には最適です。伝統的なコーヒーシロップのオペラとは違いますが、オリジナリティのあるおいしさがあるので、一度は試していただきたいケーキです。
テレビで取り上げられたケーキは「ポム」。福島の佐藤リンゴ園のリンゴを使用した、1日に50個くらいしか作れない手間暇のかかった焼き菓子。外側はパートフィロという紙のように薄いサクサクのパイ生地で、中はしっとりのアーモンド生地。さらに中央部分には角切りにしたリンゴのコンポートがゴロっと入っています。リンゴのおいしい季節にしか作られないという、季節限定メニューです。
そして、もう一種類マツコさんが選んだケーキは、「美園いちごのタルト」です。毎朝、地元の美園いちごランドさんから届けられる摘みたてイチゴを使っているのだそう。この美園いちごランドでしか作っていない特別な品種の「レイベリー」を使った特別ないちごタルトです。
こちらもいちごがおいしい季節の季節限定メニューだそうです。 最後にクレームブリュレフレーズが紹介されました。こちらは新メニューだそうで、注文してからキャラメリゼ(表面に砂糖をまぶして焦がす)してくれるクレームブリュレ。
クレームブリュレの中にもいちごが入っていて、いちごソースもついている模様。この新作、ぜひ、試してみたいものです。
お店情報
Patisserie APLANOS - パティスリーアプラノス
〒336-0027埼玉県さいたま市南区沼影 1-1-20 フィオレッタ武蔵野103
営業時間:AM 10:00~PM 7:00
定休日:毎週火曜日